ツバメが運ぶ幸せ

今週担当の三谷です。

東海は6月10日頃から梅雨入りしつつも気温が30度を超える暑い日もあり、気候が落ち着かない日々が続いています。

さて、南部会計事務所では玄関口駐車場の脇にツバメが巣作りをしていました。

     

3000~5000㎞を渡るツバメ

ツバメは渡り鳥一種で、日本では春から夏頃まで過ごし、9月中旬から10月の終わりになり気温が下がると餌が少なくなるため日本をあとにし、台湾やフィリピン、マレー半島、オーストラリア等気候の暖かな地域に移動します。ツバメは一日に最長で300㎞ほども移動でき、太陽の位置を目指しながら進路を定めているそうです。

これほどまでに長い距離を移動できるのは、ツバメが渡り鳥として身に着けた「半球睡眠」と呼ばれる能力にあり、脳の半分だけを眠らせて周囲に気を配りながら飛び続けることができるため休みながらの移動が可能だそうです。

幸せのモチーフ

古くから日本ではツバメが来る家や店は縁起が良いとされ、諸説ありますが夏の農作(特に稲作等)の時期に日本に渡ってくるツバメは作物に大敵な害虫を餌として食べてくれるため農家にとってありがたい鳥であったことから大切に考えられていたとも言われています。

また、ツバメは日本だけでなく様々な地域でも幸せのモチーフとして愛されており、キリスト教圏では古い魂の蘇りを象徴していたり、中国では危険をいち早く察知し良い方向へ導いてくれると信じられています。

1888年に出版されたアイルランド出身の文人オスカー・ワイルドの童話「幸福な王子」のなかでは、ある街の中心にかつて亡くなった王子の魂の宿った金箔やサファイアで装飾された輝かしい王子の像があり、街で苦しんている人や不幸な人々に自身の飾られた装飾を剥がして分け与えようとした際、王子のもとに飛来したツバメが王子の像に変わって金箔やサファイアを運び、幸福をもたらす姿が描かれています。

(出典:「幸福な王子」オスカー・ワイルド著、毛利孝夫訳 望林堂完訳文庫)

新型コロナウイルス感染症の影響で行動や生活のあり方が少しづつ変わり、心理的にも少し閉塞感を感じる日々ですが、ツバメの飛び立つ姿を見ていつか事態が収束化して人の往来が戻り、離れて暮らす家族や友人にも気兼ねなく足を運べるような幸福を運んでくれるのではないかと明るい期待を感じさせてくれました。

 

三谷祐輝

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